美味しい!を届けて咲く

その食は命になり、
喜びになります。

管理栄養士として、どんな場所で働くか。様々な選択肢がある中で、私は徳心会を選びました。管理栄養士の皆さん、ココ、おすすめです(笑)。私の場合、就職活動の際、せっかく資格を取ったので管理栄養士しかできないことをしたいとまず考えました。徳心会の場合、調理業務は委託業者にお任せして、お身体の状態、体調、体重を見て、食事の量や内容のコントロールに集中できる。傷病者や高齢者に対する栄養マネジメントという、管理栄養士ならではの仕事ができるのが魅力でしたね。また施設の雰囲気も明るく、人もほがらかで第一印象が良かったのも覚えています。あとは長く勤めることを考えて、福利厚生や就業に関わる制度面を見比べましたね。実際、私も産休・育休をしっかり取らせていただいて復帰しましたし、今も時短で勤務していますが、皆、とても理解がある。そういう社風やムードの良さって仕事をしていく上で大切だと思います。

管理栄養士として、自分に何ができるか?そう思い詰めたことがあります。とある女性の利用者の体重がなだらかに減っていったことがあったのですが、体重が減る要因はいろいろあって。薬の影響もあれば、むくみが原因のこともある。それぞれの運動量にも違いがあるなど、なかなかその理由が見えにくいのですが、その時も食事面からの提案が遅くなってしまいました。「もっと早期に把握できないか?」そんな考えのもと、各利用者の体重とBMIを毎月計測し、看護師や介護職員と情報交換をして管理する仕組みを整えました。さくらえんを利用される方々は特養約100名、ショートステイ約10名、デイサービス約40名と多く、そのすべてを把握することは非常に大変ですが、その価値は十分にある。今、その仕組みをブラッシュアップしています。

食は、高齢の利用者にとって命に直結するものであり、施設の中で暮らす皆様にとって何よりの楽しみ、喜びであると私は思います。だからプロフェッショナルとして、毎日の食をプランニングしていきたい。施設内で週に1回カフェを開いたり、季節の行事やイベントに合わせた食事を提供したり、各都道府県の郷土料理、世界の料理を献立に入れて変化をつくったり。できることは、たくさんある。利用者の方々の食に対する期待が大きい分、やりがいは大きなものがありますね。召し上がっている利用者にお声がけした時、「美味しいよ!」って返してくださる。そんな笑顔を見るたびに、もっと経験と知識を増やしたい、もっと腕をふるいたい!と自然と思っちゃいますね。