笑わせて咲く

笑顔って、サイコー!

本当は、小学校の先生になりたかった。子どもと遊ぶのが昔から好きで、子どもの無邪気な笑顔を見るのって幸せだなあと思い、保育児童学科に入りました。でも、学校の実習で障害者施設に行った際、利用者の皆さんと過ごしてみて。施設内の作業を真剣に取り組まれている姿勢が印象的で、そのお手伝いができたらなと思い、支援職員になることを決めました。徳心会のいずみえんを選んだのは、複合型施設で高齢者の方もいらっしゃったから。高齢者と障害者。その垣根のないサービスが学べると思って入職しました。入職からしばらくは、施設で生活されている方の支援を。5年目頃から施設に通われている方を担当するようになりましたが、ご家族とお話しする時間が増えたくらいで、変わらず楽しくやれてますね。やっぱり、利用者に喜んでいただける、その笑顔を見れる。そんな瞬間がサイコー!です。

そんな笑顔を咲かせるために私が大事にしているのは、その人らしさ、自分らしさを大切にすること。例えば、作業やコミュニケーションの能力が高いけど、気持ちが落ち着かず、他の方にちょっかいを出してしまう利用者がいらっしゃいました。この方の場合は作業レベルが高いために、室内作業だとサボってしまったり、フラストレーションが溜まる。時間を持て余して、自室に閉じこもってしまうこともある。だから、意図的に室外の作業、公園清掃などを中心にしたんです。そしたらゴミや落ち葉拾いだけでなく、排水溝の中がつまったら困るのでは?と、自分で仕事を探して動いてくださるようになった。そういう良い面を発見して伸ばすことで、精神的にもゆとりができ、他の利用者さんとも馴染んでいきました。

障害の特性は様々ですし、個性もそれぞれですから、その人らしさっていろいろで。接していて楽しいですね。私自身、支援をするにあたっても、より自分らしい支援をしようと考えてから、毎日がもっと楽しくなりました。自分の場合は、とにかく笑わせること!担当する利用者は約30名いらっしゃいますが、1日1回、みんなを絶対笑わせるって決めてます。現在はリーダーのポジションを任されていますが、メンバーに対してもそう。みんな、笑わせてやる(笑)! その方がのびのびとその人らしい個性を発揮できると思いますからね。きれいごとかもしれませんが、そんなたくさんの笑顔に囲まれて過ごす毎日がたまらなくって。これからもずっと、利用者やメンバー、人の人生に寄り添う支援職員になりたい。みんなの笑顔を見ていたいですね。まあ、と言っても私、そんなに笑わせるの自体は、得意じゃないんですどね(笑)。