大好きな国で咲く

通じ合うって、楽しい。

私の出身は、インドネシア。首都ジャカルタから車で2時間くらい行ったところのバンドンという街で生まれ育ちました。現在、EPA(経済連携協定)の制度を利用して徳心会に入職し、こぶしえんでユニットリーダーとして日本人・インドネシア人合わせて5名のマネジメントをしています。なぜ、日本に来たの?介護士になったの?とよく尋ねられますが、日本のことが好きになったのは、アニメや音楽の影響がありますね。それでせっかくなら日本で日本語を学ぼうと栃木の学校に通い、その時にアルバイトで経験した介護の現場が楽しかった。そんなこんなで、この国で介護士になろうと思ったんです。就職活動では徳心会以外にも、複数の法人の話を聞きました。その中でも、介護福祉士の学校に通わせてもらえたりと、最も資格取得、スキル上達のプランが手厚かったのが、徳心会。日本で働き続けるためには、資格が必要ですからね。それが決め手になりました。

栃木の法人では外国人というだけで、利用者も仲間も話しかけてくれました。でも、徳心会は外国人スタッフも多く、アドバンテージにはならない(笑)。でも、そんな環境だからこそ、これからEPAを活用して訪日を検討されている方には、馴染みやすく、良い環境だと思います。みんな優しいですしね。日本語が変だったとしても、みんなが教えてくれる。ポジションも国籍を問わず、任せてくれます。リーダーになってからは介護士として利用者に向き合うだけでなく、職員の動きも見るように。最近、提案したのは、清掃の仕組みです。皆、目の前の、見守りやケアで手一杯になっていて、なかなか利用者の居室の掃除が行き届かないということがありました。そこで、職員の利用者ケアにあてる時間を分散し、交代で清掃の時間をつくるルールをつくりました。利用者の過ごす空間をきれいに保つことは、安らかな気持ちでいてくださるために、とても重要ですからね。

利用者の方々と、いろいろな話をする。楽しんでいただく。目の前のおじいちゃん、おばあちゃんが笑顔になってくれると、すごくやりがいを感じます。日本語もどんどん上達して、もっと意思疎通ができるようになりたいですね。もっと喜んでいただくために、日本語も、介護技術も、マネジメントも、勉強していきたい。私が活躍すれば、それを見た外国人スタッフも増えるでしょう。そんな海外と日本との架け橋にもなれたらいいな。「日本で介護士として、徳心会で働くのは楽しいよ!」って、これから続いてくれる人たちに伝えていきたいですね。